モモンガ

日本南端にあるサモラ島に生息する動物のドキュメンタリー。

ムラサキユビワモモンガ。体長は3cmほどで、その名のとおり、紫色の体をしています。腹部には有袋類の袋が退化した輪を持ちます。

ムラサキユビワモモンガはこのサモラ島でしか確認されていません。ペットとして、また装飾品として、ユビワモモンガを指にはめるのが島民のスタイルです。また、色の美しさと姿の珍しさから、古くは琉球王国倭国の王族への献上物とされました。

捕獲の仕方は簡単です。ユビワモモンガは夜行性のため、日中は木の上で眠っています。ユビワモモンガがいると思われる木の枝に傘をかけ、木を揺らせば簡単に落ちてきます。

彼らは群れで行動するため、一つの木から複数のモモンガを捕まえることが可能です。


姿のかわいらしいユビワモモンガ。もちろん、地元の子供たちにも人気です。小学校中学年くらいになると自分で捕まえられますが、小さな子供たちはおこづかいをはたき、村に来る業者からユビワモモンガを買います。
ユビワモモンガは小さいけれど鋭い歯を持っており、下手に触ると噛み付きます。そこで業者は、子供にユビワモモンガを与える際、次のようにして渡します。

指にはめ

よく振り

目を回しているうちに渡す


しかし、近年の乱獲によってその生息数が激減し、1980年、ムラサキユビワモモンガは国の天然記念物に指定されました。
そして、指にユビワモモンガを着けて遊ぶ子供の姿が見られなくなってから30年近く経った現在。NPOの地道なユビワモモンガ保護活動により、個体数は少しずつ増加しつつあります。
ふたたび、ユビワモモンガの住むサモラへ。

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バッチリと音声が入り、視点がカメラワークの夢を見たので記録…。
NHKかと思った。